ハイブリッド女子?最初は正直意味がわからなかった。
最近やたら勧誘をされるので、具体的に話を聞いてみたら裏には色々な勧誘目的の商材が隠れていた。
そこまで持っていく流れや仕組みは、凄く上手く考えられて作られているなと、ある意味感心させられてしまいましたが、今回はその流れについて解説させて頂きます。
【ハイブリッド女子】とはそもそも何なのか?
ハイブリッド女子とは、「柔軟で細やかな」女性の特長と「論理的思考かつ数字への強さ」といった男性的な特長を兼ね備えた、次世代に活躍する女子の事です。
※ハイブリッド女子公式HPより引用
要は、ビジネスにおける男子と女子の良いところを掛け合わせた人間になろうというコンセプトで作られた名前なのではと思います。
主宰は大城茜氏という方で、株式会社オフィスアカネという会社の代表をされている方です。
【ハイブリッド女子】の料金は?
ハイブリッド女子のコミュニティに入る料金は下記の通りです。
初級編・月額 1,000円
中級編・月額 3,000円
上級編・月額10,000円
コースによって学べる内容が違い、グレードアップされるものと思われます。
個人的にはリーズナブルな料金設定だと思います。
ここだけを見ればですが・・・
【ハイブリッド女子】の会員が勧誘行為をする理由
ハイブリッド女子の会員はリアルの友人・知人の他に、SNSを中心に勧誘活動をしています。では勧誘をする理由は何故なのでしょう?
ハイブリッド女子のコミュニティに入会する前に、大城茜氏のセミナーや動画を視聴させられるケースが多いです。その動画は大城茜氏が生涯に必要なお金がどのくらいかかるのかというもので、一般的な必要なお金ではなく、一言で言えば「優雅な生活をするお金」の計算をするものです。一理ある話ではありますが、数億円単位が必要だと不安を煽るようなイメージを植え付けるような内容になっています。
そしてその金額を稼ぐためにどうするか?という流れになるのですが、それは【投資】の案件をすることで生涯に必要な金額を稼いでいくという内容です。その投資案件は大城氏の元に集まってくる複数の案件を紹介するものになっています。
ここまで聞くと多少大袈裟なイメージを受けますが、ある程度真っ当なことを話しており、その稼ぐまでに至るイメージは悪くないと思われます。
ただ、ここからの話は少しイメージとは違う内容になっていますので次章で紹介させて頂きます。
【ハイブリッド女子】で最初に行うのはネットワークビジネス
投資で稼ぐ。それは間違いではありません。ただその投資に充てる資金を作るやり方として【ネットワークビジネス】を推奨してきます。
そのネットワークビジネスは主に2種類あります。
1つ目は【スターサービス】という携帯SIMのネットワークビジネスです。
詳細は割愛させて頂きますが、現在は【Dモバイル】という名前に社名変更しており、MLMではないという伝え方をしています。
2つ目は【SCジャパン】という化粧品やサプリメントのネットワークビジネスです。
こちらも詳細は割愛させて頂きますが、いずれにしてもこのどちらかのMLMを勧められます。
基本強制ではないので入会を断ることは可能ですが、投資の原資をMLMで作ることを推奨してくるので、どうしてもMLMをやらないといけないような雰囲気になると思われます。
【ハイブリッド女子】の特商法の抜け道
ネットワークビジネスは【連鎖販売取引】になるので特定商取引(特商法)の法律が適用になります。
※別途記事を参照
特商法では細かい法律が定められており、ネットワークビジネスを勧誘するには【会社名】や【ネットワークビジネスを勧誘すること】を事前に告知しなくてはなりません。
ただ、ハイブリッド女子に関しては、ハイブリッド女子のコミュニティへの勧誘となり、ハイブリッド女子自体は連鎖販売取引には該当しないので、法律違反にはなりません。
しかし入会すると、ネットワークビジネスに入らなくてはいけないような雰囲気になるのは間違いなく、法律の抜け穴と言われても仕方がないと思われます。一歩間違えるとブラインド勧誘になる可能性はありますね。
いずれにせよ、法律を上手に躱すスキームになっており上手く考えられていると思います。
【ハイブリッド女子】はネットワークビジネスで稼げるのか?
入会後に任意でネットワークビジネスへの参入を勧められることで、ハイブリッド女子へ入会した後のMLM参加率は高く、そこでグループを作り権利収入になっていく仕組みになっています。
報酬体系はバイナリーという2人の直紹介を出すことで、残りを振り落としていくシステムを採用しています。
※バイナリーの問題点は別の記事にて公開させて頂く予定です。
とはいえ、ネットワークビジネス経験者であればわかると思いますが、その2人の直紹介を出すのは簡単ではありません。
ちなみに、そこを大城茜氏に直接聞いてみたところ、このような回答が返ってきました。
「2人の直紹介くらいを出すのは集客とも呼ばない。そのくらいも出来ないようであれば稼ぐのを諦めた方が良い」
いかがでしょうか?私は正直この台詞には残念に感じましたし、その集客の仕組みは特になく個人任せなのだなと感じました。
確かに、ハイブリッド女子に入会すればMLMに入る可能性は高いと思います。しかし一般の方は、そのハイブリッド女子に入会させるために日々勧誘活動をしているのが現実です。
その勧誘活動としては、各SNSやマッチングアプリ等を使用して、自分からDMを送り勧誘しており、他のネットワークビジネスの勧誘方法と何の変わりがありません。非常に非効率な勧誘方法をしていると言わざるを得ないと思います。
【ハイブリッド女子】での法律違反はあるのか?
本来、ネットワークビジネスは特商法の連鎖販売取引に該当するので、厳しく法律が定められています。DMの時点でもかなり細かな規制があるのが現実です。
前章でも記載したように、そこの法律の上手くすり抜けているように感じますが、法律の解釈によっては認められないケースも出てくる可能性はあります。ハイブリッド女子というコミュニティを間に挟んでいるだけで、結局MLMの勧誘にはほぼ間違いないのは事実ですので。
また、その先にある【投資】の案件が法律に抵触する可能性もあります。投資の内容は具体的にわかりませんが、色々な案件があるとも聞いています。
投資の案件に関して注意してもらいたいことは、金商法と投資助言法です。
金商法では暗号通貨等を扱う際に必要な法律で、基本的に金融庁の許可がないと暗号通貨の斡旋は法律違反となっています。
また投資助言法は、投資を行う際にピンポイントの指南をするには投資助言の許可を得ていなくてはならず、ほとんどの会社はそれを取得するにハードルが高く、ましてや個人が投資助言を行うのはほぼ不可能と言ってよいでしょう。
もし、この二つの法律に絡む案件であれば注意が必要です。またもし他段階の報酬制度などがある場合はMLMと同じく連鎖販売取引になるので、勧誘方法や概要書面・クーリングオフなどが必要になります。
よくよくそれを確かめてから判断することをお勧めいたします。
【ハイブリッド女子】まとめ
・大城茜氏が運営するコミュニティ
・コミュニティに入会するには月額のサブスク制になっている
・3種類のコースがある
・将来使用するお金の計算をして不安を煽る
・それを解決するには投資しかないと教えられる
・投資の原資を作るには権利収入の構築が最善と教えられる
・権利収入の構築にMLMを勧められる
・原資が作れないと投資の案件は教えてもらえない
・ハイブリッド女子に入会させるため会員はSNS等で勧誘活動を行っている
・法律違反は解釈によっては可能性がある
・投資の案件が確かなものかどうかは不明
・最近ではハイブリッド男子というものもある
如何でしたでしょうか?ハイブリッド女子と言われても何のコミュニティだか分からないことが多かったと思いますが、少しはご理解いただけたかと思います。
他の詐欺的な投資案件よりはまともなコミュニティだとは感じました。しかし最初はネットワークビジネスで権利収入を得られるまでは投資を教えてもらえないというデメリットは否めず、それすら出来ない人は脱落者的な扱いになると思われるので、よくよく考えてから入会されることをお勧め致します。
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